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すごいどうでもいい導入で恐縮なんだが、このブログにやって来る人、そのうちの1割弱くらいの人が、どういうわけか宮崎勤の記事にアクセスしてんだよね。
http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-152.html もう3年も前、Yahoo! ブログでやってたときの記事なんだけど、いったい誰がこれを求めてんだろうね? なにやら「この記事が恥ずかしいから消したほうが身のため」とか、ご丁寧にいろいろアドバイスしてくれてる人もいるのだが、書いた本人まったくそう思ってないので、のれんに腕押し、馬の耳に念仏だと思いまっせ。 ご存知の方も多いと思うが、おいら、直接利害関係のない他人にどう思われようが、なにを言われようが、まったく気にしない人間でしてな。 だからいままで放置しておいたんだが、ちょっと引っかかることがあってね。 なるほど、こりゃ支配者たちは日本国民をまったく怖がらないよなあ…と思ったんだよな。 宮崎勤事件に限った話ではなく、「冤罪の証拠」なんて、そこらにゴロゴロ転がってるではないか。 そもそも、事件の背景がどうこうとか一切関係なくて、見るべきポイントはたったひとつしかないんだがね。 ![]() それがなんなのかと言えば、供述調書くらいしか証拠の存在しない事件、要するに物証もなけりゃ現行犯でもないようなケースは、本来、どれも有罪にすることなんかできないと、憲法によって規定されているという点だ。 ------ <憲法> 第38条 何人も、自己に不利益な供述を強要されない。 2 強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。 3 何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。 ------ ハッキリ言ってこれだけだ。 ほかに見るべきところも気にすべきこともなにもない。 検察がどんなに作文しようと、マスコミがどれだけイメージを膨らまそうと、まったく関係ないってこった。 物証なんかまるでないのに、まるでそれが山ほどあって有罪間違いなしみたいに刷り込もうとしている件が多々あるが、そんなもんにダマされちゃならんということだ。 確か、阿修羅のコメントだったと思ったが、検察が陸山会事件の論告求刑で「物証も多数ある」みたいなことを抜かしていたのに対し、「エア物証」と称していた人がいたが、まさに言い得て妙だ。 前に全然関係ない話でそんなことを書いたが、この世の中、見た目と事実がまったく逆ってこともいくらでもある。 ましてや、その見た目を作ってるのがマスコミという「営利企業」なのだから、そのままに受け取るほうがどうかしてるってことだ。 マスコミや事件、政治経済の動きについて、どうしてオレが書き続けてるかと言えば、誰かを擁護したいのでも、権力に文句を言いたいのでもなく、ただ、自分と自分にとって大切な人間や財産、自由な思想や言論、行動を守りたいからにほかならない。 しつこいようだが、このブログは究極の私利私欲に向けたプロパガンダであり、信じる必要はないというか、むしろ疑ってかかるのを推奨してるし、叩きたいなら叩けばいいし、ネガキャンもどうぞお好きにって感じだし、べつに読まなくても来なくてもいい。 そんなことは自分の意志で決めりゃいいことだし、オレの関知するところではないんでね。 以下の話は、このブログをまだ読む気がある人だけ読めばいいとおいらは思うよ(まあ、好きにしてもらって構わんがね)。 ハッキリ言って、この話は日本の悪い部分だとあたくしは考えている。 これまた繰り返しになるが、善悪の概念というのは、あくまでも主観的なものであり、「オレが悪いと思っている=すべての人間にとって悪」ではまったくない。 最初の導入で、支配者は日本国民をまったく怖がらないだろうと書いたのは、日本人があまりにも憲法や法律、裁判のシステムなどに疎いことにある。 いつ、自分が当事者になるかもわからないというのに、ただ刷り込まれたイメージで物事を考えたつもりになり、法律の一文すら確認しようともしない。 同時に、法律に対する軽視というのも、日本人の非常に悪い部分だ(もちろん、日本人に限った話ではないが、べつに外国人のことなんかどうだっていいだろ?)。 「そんな法律があるなんて知らなかった」「そんなの法律のほうがおかしい」なんて話をよく聞くわけだが、権力を握ってる連中は、まさにそんな法律を駆使して我々を攻撃してくるのだけどね。 わかってない人が多いのだが、法治国家である以上、最大の効力を握っているのは憲法であって法律なのだ。 言い換えれば武器であって防具でもある。 そして、それに効力を持たせているものはなにかと言えば、国会でも検察でも裁判所でもなく、主権者である我々国民の理解なのだ。 我々がただの文章である法律を認めているからこそ、その効力が存在するのである。 このブログでさんざん書いてきた、カネというものの価値と同じようなものだ。 ただし、理解するにしても、それが積極的であるか、消極的であるかによってもまったく意味が違う。 積極的に法律を理解している人間の多い社会では、法律は権力と戦う武器にも、自分の身を守る防具にもなる。 しかし、消極的に是認し、まったく無関心かつ無知な人間ばかりの社会では、ごく一部の人間たちだけが、その武器と防具を持ち、一般国民は素っ裸という状態になるわけだ。 まさにこれがいまの日本の状態なんだけどね。 で、法への無関心の最大の問題は、実は法の外側にある。 上述した憲法38条の件なんて、まさにそれなのだが、検警察と裁判所が組んでやっている勾留、自白、有罪の流れについて、国民がその違憲性に気づくことなく、至極当然のこととして理解してきたからこそ、そういった習慣がいまもって継続されているというわけだ。 また、推定無罪の原則というものが日本ではまったく無視されているが、そもそも、これは主義主張でも不文律でもなく、日本も批准している「市民的及び政治的権利に関する国際規約」第14条第2項に記された、れっきとした条約であり法律なのだ。 検察にしろマスコミにしろ、当然のようにこれらに反することを平然とやっているわけだが、国民が法に無関心であり、それを消極的に受け入れている状況下では、いかなる法も単なる文章以外のナニモノでもなくなる。 普通の頭を持ってたら、ここで考えるはずなんだがね。 これが正しいことか間違ったことか、なんて話をしているわけじゃないぞ。 しつこいようだが、それもまた主観的なものであって、どっかに基準があるものでは決してない。 あくまでも、自分にとって都合のいい方向なのかどうか、ということだな。 故・宮崎勤という人は、おいらにとってまったく関係のない人だし、正直言ってしまえば、国家に殺されようがなんだろうがべつにどうでもいい。 酒鬼薔薇聖斗のレッテルを貼られた少年Aも、ヒ素カレーの林真須美も同様だ。 ただ、これらのことがいつ自分に降り掛かってくるかわからないし、また、自分の人生に関わりのあるような人間がワナにハメられるかもわからないから、自分のためにこれを書いているだけのことだ。 こうして、国民が法に無関心でいると、結局どういうことが起こるかと言えば、法律を武器にしている連中が好き放題やることになるし、まさにこれまではそんな感じだったわけだ。 たとえば、国会議員が一部の連中に恣意的に狙われ、政策が操作された件で有名なのはこのコピペだろう。 ------ (田中派)田中角栄 逮捕 ロッキード事件 (←東京地検特捜部) (経世会)竹下登 失脚 リクルート事件 (←東京地検特捜部) (経世会)金丸信 失脚逮捕 佐川急便献金・脱税 (←東京地検特捜部&国税) (経世会)中村喜四郎 逮捕 ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部) (経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー) (経世会)鈴木宗男 逮捕 斡旋収賄 (←東京地検特捜部) (経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件 (←東京地検特捜部) (経世会)小沢一郎 西松不正献金事件 (←東京地検特捜部) (経世会)二階俊博 西松不正献金事件 (←東京地検特捜部) (清和会)岸信介 安泰 (清和会)福田赳夫 安泰 (清和会)安倍晋太郎 安泰 (清和会)森喜朗 安泰 (清和会)三塚博 安泰 (清和会)塩川正十郎 安泰 (清和会)小泉純一郎 安泰 (清和会)尾身幸次 安泰 ------ まあ、ほかにも、福島県知事の佐藤栄佐久もつけ加えておいたほうがいいだろうね。 プルサーマル反対派であったがために「ゼロ収賄」という言いがかりで失脚させられたアレな。 小さなことからひとつずつ、持てる限りの武器と防具を駆使して戦う意志を見せ、国民はバカじゃないし怖いってところを見せつけないと、こいつらのやり放題は決して終わることがないんだけどね。 言いたかねえけど、法律に関する話なんて、本来、国民が自発的に身につけるべき、ごくあたり前の知識なんだよ。 前にあった話だが、オレがまだ20代の頃、いろいろ借金問題なんかもあったんで、法律を頭に叩き込んだんだが、そのへんのおっちゃんらに「理屈っぽいガキ」扱いされたことが多々あった。 「法律よりも人間感情」なんて言ってるヤツもいたが、感情と法律なんて、どっちかを選ばなきゃならんようなものでもないだろうに。 そういうヤツらのなかに「世の中は法律が通用するほど甘くない」と上から目線で抜かしてるのもいたっけな。 本人が意識してるかどうかわからないが、おいらの言葉に置き換えれば「権力者のすき放題にやらせて、庶民は虐げられるのが世の中というものだ」と言ってるのとなんにも変わりないと思うんだけどね。 法律を権力者だけの武器にしているのも庶民なら、庶民を奴隷にしているのも庶民ってことになるんじゃねえの。 そりゃあ、おかしな法律や事実上無意味のものはいくらでもある。 だったら、法律をまともにするように働きかけりゃいいし、そのために国会と国会議員が存在してるし、選挙もあるんだろ。 法律の問題を行政に言ったってなんにもならんのだ、立法府に圧力をかけなければね。 しかし、多くの人は、国会でなにが議論されているのかも知らないし、興味もないときてる。 だから、一部の人間が透明性を訴えても、国民の大半がどうでもいいと流してしまい、立法府の連中も好き放題やっているというわけだ。 あたくしの場合は自分が痛い思いをしたからそう思うわけだが、そうでなくてもなんとなくおかしいと肌で感じている人間は結構いると思う。 しかし、おいらのような、他人の意見なんてほとんど信じないような人でなしでもない限り、年上の人間にそう言われちまったら、萎縮しちまう若者多いんじゃないかねえ。 なんか、日本のこういう空気が、法に対する興味を持つことを阻害しているような気がするがね。 その上、そういうくだらないヤツらが、よくわからない倫理を振りかざして、本来、裁かれることのない人間を叩いたり攻撃したりしているわけだ。 どう考えても、彼ら自身が損する方に向かってると思うのだがね。 そういう連中が、例の宮崎勤記事に書いたコメントを見て、こりゃまあ、権力の連中は日本国民なんてぜんぜん怖くないんだろうなって思ったのだが、あたくしの考えはなにかおかしいかね? そうして、いつの間にか、いまの国会でもとんでもない法律が成立しようとしている。 東電の賠償に関わるアレのことな。 これ、言ってみれば、儲けは一部の連中が全部取り、損は全部国民に押しつけるというものなんだがな。 言ってみれば、借金と責任は全部国家に押しつけて、カネを刷っては儲け続けてるFRBと同じようなもんなんだけどね。 FRBと言えば、アメリカでも債務上限引き上げが下院を通過し、どうやら上院ですんなり決まりそうだ。 前にも書いたように、共和党の狙いは歳出削減を通じて、アメリカのみならず世界中をデフレに導くものである。 そして、金融屋的にはそいつらと同じ勢力である日本の自民党も、民主党マニフェストの根幹である子ども手当や高速道路無料化といった政策の撤回を狙い、ますますデフレを加速させようと目論んでいる。 民主党も現主流派はみな、自民党と同じ路線である上に、予算も小規模でまったくカネをまわす気がないわけだ。 全然関係ないように見えて、みんなこういうことはつながってるんだよね。 政治にしろ、法律にしろ、もちろん国際金融や経済にしても、無関心であることが権力の暴走を生み出す結果になる。 無関心は奴隷の始まりってことだな。 ついでに言えば、無関心なクセに、マスコミがギャーギャー喧伝してることだけ、なにやら怒りやら妬みやらで騒ぎ出すヤツら、あの連中こそ奴隷まっしぐら最下層コース愚民なのだ。 言いたくないが、大多数の国民が無関心でいるおかげで、こっちまで大きなとばっちりを喰らっている。 無関心なヤツだけが酷い目に遭うならべつに構わんが、実際には誰もがみんな巻き込まれることになるのだ。 だからこそ、こんなプロパガンダ・ブログやってるわけだけどな。 まあ、さすがに最近、こんなブログやっててもしょうがねえし、次の展開考えなきゃしょうがねえなあって気分になってるよ。 |
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201108021119 |
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