うーん…としか言いようがないな。
確かに都民は目覚めたようではあるが、結局、組織の公明党は23人擁立で全勝。
喰われたのは、自民と共産、でもってどうでもいい少数グループのところだ。
ところで、さっきの記事で「民主単独過半数か?」と書いたわけだけど、58人しか擁立してなかったから、初めからそれは無理だったわけね。
公明党もとい創価学会は、警視庁利権と宗教法人認可の関係があって、絶対に東京都議会選だけは落とすことができないとばかりに、全国から住民票集めてまで必死に戦ったに違いない。
連中にとっては、国政選挙以上に大事なものだったわけだ。
なんとか落としたかったけれども、さすがに小政党として、大選挙区での勝ち方をよく心得ているだけに見事にやられた感じだ。
だが、これが衆議院選になればまた事情は違ってくる。
ご存知のとおり、こちらは小選挙区制(すべてが1人区)と比例代表制の組み合わせ方式だ。
この小選挙区制のために、得票率ではさほど差がなかったにも関わらず、自民党の大勝を招いたのが前回の選挙である。
これが、今度はまったく逆のパターンになりそうな雰囲気だ。
今回の都議選には、7つの1人区があった。
そのうち島部(伊豆諸島、小笠原諸島は東京都である、念のため)を除けば、自民党は全敗。
ほとんどを民主党にかっさらわれた格好だ。
そのなかには、さっきもちょっと書いたように、おいらの地元のような「自民党員以外は議員にあらず」という雰囲気の保守的な地域も含まれている。
おそらくは自民党選対の古賀誠あたりは、怖れていることだろう。
このままでいったなら、来月にやろうと9月にしようと、おそらく自民党は歴史的な大敗を味わうことになるだろう。
公明もまた、小選挙区では票を伸ばすことが難しい体質であり、大きな政界の変革につながる可能性がある。
これ自体は非常にいいことだと思う。
ただ、怖いのは、民主党のなかにも、自民党と変わらぬ売国奴が山ほどいるということ。
岡田や前原のような、明らかに国際金融資本や経団連の流れの人間もいれば、鳩山代表のような統一教会臭のプンプン漂うヤツもいる。
もっとも、一定の評価はしているとはいえ、小沢や菅などの人間も裏は非常に真っ黒だ。
おいらが理想に挙げていたのは、自民と民主、そのほか国民新党などを含め、まともな保守政治家たちだけを残していき、与野党のバランスによって維持される政治構造だ。
よって、民主党の大勝も自民党の大敗もちょっと面倒なことになるなあと個人的には思っている。
カルトとどうしようもない売国勢力を永田町からたたき出せばいいのだ。
というわけで、選挙の結果がどうなろうと、我々は国会に関する監視を強めていかなければならないと思うわけだ。
この結果を受けて、おそらく選挙は先延ばしになるだろう。
解散をせずに任期満了まで引きずるかもしれない。
そして、その間に、さまざまなスキャンダルが噴出する可能性も高い。
なんにしても騙されないように警戒することだろう。