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![]() 上の写真は現在の南京。 もう15年くらい行ってないので詳しいことは知らなかったんだが、ここも例外なく発展してるようだね。 昔さあ、貧乏旅行の挙句にカネがなくなっちまって、南京の人に世話になったことあるんだよね。 上海までトラックに乗っけてもらって、しかも最後には貨物船で帰国させてもらったという(笑)。 こういう日本人になってはいかんという、わかりやすい例だ。 ![]() ところで、南京と言えば、日本人にも中国人にもものすごくわだかまりのある場所だ。 所詮、日中間の工作員の仕業なので、ヘタに騒ぐほうがおかしいんだけどね。 そんな南京在住の中国人と話す機会が突然やってきた。 飯山先生とのSkype通話の調子が悪かったので、QQという中国のメッセンジャー入れてみたんだよね。 そうしたら、昨日、ある中国人がアクセスしてきた、というわけ。 あっちは中国語と片言英語。 こっちは日本語とインチキ英語と片言中国語。 というわけで、なにを話しているやらよくわからない会話になってしまったが、これこそがインターネットの面白いところだよね。 で、いろいろ話をしていたわけだ。 「南京の人だと、とくに日本嫌いな人多いんじゃないの?」ってね。 向こうが言ってたのは「そういうヤツもたまにいる。だけど、ほとんどの中国人は政府と金持ちが嫌いで、日本は大好きだ」というものだ。 中国に住んでいたとき、最初はできるだけ日本人だとバレないようにしていたが、途中からその必要がないことに気づいた。 べつに彼らは日本嫌いじゃないし、普通に親切な人たちだとわかったからね。 それに、彼らに対して在中日本人が実害を与えることがないどころか、むしろいい影響を与えていると思っているようで、なんら貢献したわけでもないのに日本人というだけで親切にしてもらった感じだった。 ひとりだけ、日本は嫌いだけどおまえは友達だ、と言ってたヤツもいたけどな。 ただ、広東省や上海の人間の場合「いつかビジネスで成功してやる!」と大口を叩くが、同時に金持ちに対しても寛容だった。 どういうわけか、いつか自分がそういう立場になるんだと思ってる上昇志向の人間が多かったね。 というわけで、聞いてみたわけだ。 「そっちの景気はどうだい?」とね。 彼によれば、景気は最悪だと。 いまはやることがなくて体育の学生をやっているそうだ。 ちなみに彼は38歳だが、同じ世代の人間で仕事がない人が結構いるという。 南京も上海ほどではないが物価が高いし、庶民はみんなつらいみたいだね。 やはり細かい話を聞いてみると、上海や広州、北京などの中国を代表する都市は調子がいいようだが、その下のランクになると失業問題が深刻化しているし、彼の田舎である江蘇省の外れともなると、いまだに中国経済から取り残されているような状態らしい。 中国の景気実態というのは、階級間だけではなく地域間の格差が深刻なようだ。 もちろん、そのことはおいらも知っていたのだが、まさか東部の省都クラスですらその状態とは知らなかった。 おいらが知っている中国人というのは、基本的に元気すぎるくらい元気なのだけど、それは広東省の人間が多いからだろうね。 飯山先生の報告にもあるように、あっちはバブル再燃どころか、さらに大きなバブルになっている。 あたくしが引き揚げた北京五輪直前頃は、深センでさえもビル工事が止まって放置されているような場所がちらほらあったし、こりゃ本格的にヤバいなと思ってたんだけどね。 中国政府はほんとに難しいかじ取りをしていると思うよ。 バブルは壊しちゃならないし、かといって庶民は食わせなきゃならないし、そりゃ大変だ。 だからこそ、本気で環境問題と戦おうとしてるんだろうけどね。 あー、ほんと、日本の利権屋政治家やおぼっちゃん官僚も、ちっとは見習ってくれよな! そりゃそうと、最近、日本人と中国人のマインドには、とある共通点があることに気づいた。 それはなにかと言えば「自虐ネタ」が大好きだってことだ。 中国人は違うって? それはね、たぶん、中国人の知り合いがいないか、あんまり交流がない人の思い込みだと思うけどね。 いつも楽しみに読ませてもらってる「ansan's楽しい中国新聞(中国ニュース)」ってブログがあるのだが、これが実に面白いのだ。 たとえば、このへんね。 http://ansan01.blog121.fc2.com/blog-entry-367.html ----- 良心的な日本の小学校の給食 もしお子さんを持つ家庭の親なら、子供がお昼ご飯に何を食べているのか心配になりませんか?でも日本ならそんな心配は全く必要ありませんよ・・ 看了这个不得不说。日本侵华是对的。建立大中亚共荣圈是对的 (これを見た後じゃ、日本の中国侵略は間違って無かったと言わざるを得んな。大東亜共栄圏の建設は正しかったよ。) 看来抗日是错误的 (抗日して失敗したな。) 如果我不是中国人,我会崇敬日本 (もしオレが中国人じゃなかったら・・日本を崇拝してたろうな。) ----- まあ、庶民ってのはこんなもんだよ。 どこの国の人だろうと、安定した社会基盤が欲しいのだ。 というわけで、その南京の人とは、日中でいい社会を作ろうという、なにやら突っ込んだ話になった。 ちょうど、飯山先生がこういうことをしているという話ができたしね。 たぶん、近いうちに上海あたりに行くだろうから、いろいろこういうことをやろうぜ、みたいな話をしていたのだ。 そこはさすがに中国人である。 日本人みたいに尻込みをしない。 たった3時間で「21世紀版大東亜共栄圏構想」のようなものがまとまった。 向こうが考えたスローガンは「日本の知恵と中国のパワーでアジアをひとつに!」である。 おいらも調子に乗って、いいかげんな中国語で「你和我会尝试征服世界!」(あなたと私で世界を制覇するぞ!)と送る。 向こうから「一定!」(もちろんだ!)と返ってきたから、そんなに外してもいないのだろう。 なあに、外国語なんてものは勢いでどうにでもなる。 正確に話そうとモジモジするより、めちゃくちゃでもしゃべったもん勝ちだ。 日本人も中国人も、自信を失っている人間が多いんだなあと思ったわけだけど、苦しい時代を乗り切っていくためには、やっぱりパワーが必要だよね。 |
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200912260938 |
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