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![]() 誰がなんと言おうと、田中角栄は日本史上最高の総理大臣である。 彼ほど日本の国益を理解し、行動した人間はいない。 そして、その功績のひとつが、日中国交正常化であった。 さて、おいらはいろんな意味で中国との関係を意識している。 だからこそ、洗脳にハマった連中による誤解もかなりあるようだ。 というわけで、そろそろ中国脅威論に対する態度を表明したほうがいいと思ったんだよね。 右翼も右翼な人からメールが結構来てるのに、昨日気づいたわけで。 で、いきなり本題だけど、日本にとって、中国は本当に脅威なのだろうか? ![]() あたりまえだろ! ものすごい脅威に決まってる。 ていうかね、おいらを親中派とか中国の工作員と決めつける前に、ちゃんと過去のログも含めて全部読んでくれ。 まあ、読むまでもなく、ここに書いちゃうけどね。 おいらの基本姿勢は… 他国を無条件に信じることほど愚かなことはない! というものだ。 わかるかな? 中国はもちろん日本にとっての脅威なのだよ。 だが、中国だけじゃない。 他国はすべて脅威だと言っているのだ。 おいらにはどうしても理解できないのだが、なにゆえ脅威という観点では中国ばかりがクローズアップされるのだろうか? 日本にとっての最大の脅威は、そこに軍を送り込んで居座っているアメリカではないのか? まあ、それはどうでもいいとして、まずはイギリス式(国際金融資本式)の統治手法である「分割して統治せよ」というものをよく知っておいたほうがいい。 とくに旧植民地において、勝手に国境を引いて、数々の衝突を起こさせる手法だ。 たとえば、国境を曖昧にして紛争の種にしたり、民族や宗教の違う人間を混在させて国をまとまらないようにしたりしているわけだ。 なぜ、そんなことをするかと言えば、その地域でまとまるのが不都合だと思っているからだ。 ちょっと考えてみればわかるのだが、たとえばの話、日本とロシアががっちり組んだとしたなら、ほかのいかなる国も太刀打ちできないものになる。 食糧、エネルギー、安全保障、技術、環境保全、マネーなど、いかなるものも両国のなかだけでまかなえてしまうのだ。 そんなの、人のふところをあてにしているような国にとっては、脅威以外のなにものでもない。 だから、こいつらは日露関係を分断させる数々の工作を続けてきたわけだ。 それが悪いことかと言えば、必ずしもそうではないというか、そもそもいいとか悪いとかで判断することじゃない。 これも大きな意味での利権問題なのだ。 連中は自分の利権のためにそういった策を取っているだけのことで、それに乗せられてしまった我々が愚かだっただけである。 だから何度も言ってんだろ。 原理原則も好き嫌いも、右も左も、親米・親中も関係ないと。 我々が考えなければならないのは自分の利権であって、もう少し広く考えれば国益だ。 そういった意味で、隣国や同盟国、そして(仮想・潜在を含めた)敵国との関係を考えることが大事なのだよ。 で、アメリカにしても中国にしてもそうなのだが、単純に脅威だの怖いだの人非人だのって言ってたってなんにもならんのだ。 表向き仲がよかろうと悪かろうと、他国はそれぞれの利益を追及するだろうし、判断を間違えれば呑み込まれることだってもちろんあり得るわけだ。 日本は、日本としてどのように行動するか、冷静に考えて動かなきゃならんのだよ。 おいらはキレイごとが嫌いなのでハッキリと言うが、最後には戦争だって覚悟しなくちゃならない。 それは常に頭に入れておくべきだ。 ただし、戦争をやるからには勝たなければ意味がない。 負けたら、全部まるごと持っていかれてしまうのだから当然だ。 じゃあ、いま日本の国益に脅威になりそうな近隣国のなかで、日本が勝てる可能性がある国はどこにある? 細かいところを抜いて考えれば、アメリカ、中国、ロシアってことになるわけだが、ハッキリ言って勝てる見込みは限りなくゼロに近い。 これってさ、第二次大戦にも当てはまるわけさ。 アメリカとやったって勝てない。 だったら、素直に西に向かってりゃよかったのに、工作員のおかげで真珠湾なんぞを攻めることになったわけだ。 普通に考えれば、あんな愚かな結果を招く対米戦なんて、やること自体がおかしかったわけだ。 言っておくが、核兵器を持ってたって同じことだ。 日本は東京に核を一発落とされたら、その瞬間に国のなにもかもを失うことになる。 大都市のひとつやふたつ壊れても問題にしない国と一緒に考えることが愚かなことだ。 よって、日本は戦争なんかできないってのを前提に策を練らなきゃならない。 ついでに言えば、いかなる他国からも戦争を仕掛けられる言い訳を作ってはならないし、なんらかの侵略が行われたときに世界の空気を日本擁護に動くように仕向けておかなければならないのだ。 前から何度も書いているが、そのための冷静な策として、日本は中国とロシアをうまく取り込むことが必要だと思っている。 まず中国。 これも前に書いたが、暴走する大国になるのも、群雄割拠の時代に逆戻りするのも、どっちも日本にとって不利益なことだ。 で、それをうまくコントロールできるのは、実は日本しかない。 日本人が気づいていないだけで、事実はそんなもんだ。 中国自身が一応努力しているようだが、環境問題は非常に深刻だ。 とくに砂漠化の進行は、中国が自分たちで食糧生産を行えない国になることを示している。 すでに数多くの資源国や農業国に触手を伸ばしているのは事実だが、中国の環境が悪化すれば悪化するほど、その傾向はさらに強まっていくはずである。 そのとき、中国がなんとしても欲しがるもののひとつが、日本の農地であって水資源であることを忘れてはならない。 ここで、日本はふたつのことをしなければならない。 まず、水資源というものを日本の公共財産と定義することだ。 水道の民営化なんてことを言ってるヤツらがいるが、それは一切認められない。 そして、同時に国土が分断される可能性を徹底的に排除することだ。 道州制はもちろんのこと、広い意味での外国人地方参政権なども絶対に認めてはならない。 もちろん、無条件な移民増加策もありえない話だ。 しかし、ここで考えるべきことがある。 将来、アメリカが日本から軍を引き揚げるのはほぼ間違いないが、そのときに、中国がいかなる態度を取ってくるか考えなければならないわけだ。 このとき、中国が追い込まれた状態にあり、なおかつ国を維持していたとすれば、それは暴走する大国としての行動に出ないとは言えないのだ。 まして、いま、日本のエセ右翼やマスコミ連中による日中離反のプロパガンダが強い状態であり、それが国民の共通認識となっていたなら、中国内の親日勢力は失脚し、対日開戦論を進めるバカどもが中国を率いている可能性が高い。 だからこそ、日本はうまく中国の親日勢力の懐に潜り込み、環境問題などの弱みを少しずつ解決していくことが重要なのだ。 そして、ロシアである。 正直、ロシアとの関係は日本の命運そのものであって、リスク回避の意味合いが強い中国よりも大事なものである。 それについては上述したことで十分だろう。 中国とロシアという関係について誤解している人が多いので、先にそこを説明したい。 両国は、上海協力機構でつながっているし、最近では国境問題も片づいたこともあって、蜜月関係のように見られているが、それは事実ではない。 とくにロシアの極東地域は、中国人(朝鮮族を含む)による移住が問題になっていて、非常に中国を警戒している状態だ。 あくまでも、利害が一致したときだけ組んでいる状態である。 よって、日露が組むということは、同時に中国に対する牽制にもなるわけだ。 さらに言えば、ロシアはいま、国際金融資本とロシア人の暗闘が続いている。 要するに、前者がメドベージェフであり、後者がプーチンだ。 国際金融資本の思惑では、ロシアはEUに取り込んでしまう計画と思われる(本来のニューワールドオーダーの計画によれば)。 つまり、ヨーロッパはロシアの資源をひとり占めにしようと画策しているわけだ。 だからこそ、上述した中国の例と同じように、日本はプーチンを支援するべきなのだ。 ヨーロッパにつながる勢力を排し、日本と組むことが国益と考えている層を取り込むべきなのである。 よって、北方領土の問題なんぞは、単純に「揉めごと」を作り出すためだけのものなので、あんまりこだわらないことが大事だ。 原理原則なんぞはどうでもいい。 日本もロシアも利用できる特別な区域にしてしまってもいいくらいだ。 なお、ロシアでも中国同様の砂漠化が問題になっている。 日本が協力できることは非常に多いわけだ。 そして、日本は中国とロシアのパワーバランスをうまく利用することが重要である。 この3カ国が結びついてしまったなら、ほかのどこの国も地域も、なにひとつ文句は言えなくなる。 これこそが日本の国益なのである。 これの最大の障壁はなにか? さっき言ってたような、エセ右翼などの工作員とそれに騙されているバカももちろんそうだが、最大の問題は日本に居座っている在日米軍だ。 これさえなければ、日本は独自に動けるようになるのだ。 マスコミに騙されて多くの人が理解していないが、これこそが日本の諸問題の根源である。 で、誠に恐縮なことに上から目線で言わせてもらうが、日本の将来像をなにひとつ考えもせずに、ただ中国が脅威、アメリカ怒らせるな、そればかりを繰り返してるバカ政治家やマスコミは、国益を侵害している売国奴だ。 先日、石破というすでに地に堕ちた自民党のバカが「鳩山政権の採点は20点」とか抜かしていたが、まったくふざけるなという話だ(かつて、一部支持できるところがあると思ってただけに誠に残念だがね)。 しかも「外交・安全保障問題については評価にも値しない」とか言ってたわけだが、おまえらの作り出した諸問題に至っては国家反逆行為だぞ。 そして、それを後押ししている腐ったマスコミども! 「きっこのブログ」でうまくまとめてあったが、本当にこいつらはウソつきの集団だな。 ほんと感動したよ! http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/12/post-ce0c.html 騙されてる人の大方は、おそらく純粋で真面目な人なんだろうさ。 そういう人から見て、外国ってのはいろいろとんでもないヤツらに見えるだろうよ。 だが、それがいいか悪いかって話はべつにして、おれたちは地球に暮らしているのだ。 日本だって、そんな世界で優位に立つために、いいことばかりをしてきたわけじゃもちろんない。 それはしょうがないし、べつに恥じることでもない。 そういう弱肉強食の世界で生き抜いていくために、本気で考えて行動しなけりゃならんのが現実だ。 で、そんな汚いものがいやだと言うなら、より理想的な国際社会を作りたいと思うなら、まずは頂点に立って権力をつかまなければならない。 さっさと目を醒まして、現実を見てくれ。 そして、日本の将来像を考えた上で、戦略的な政治議論をしてくれ、頼むから。 |
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200912191013 |
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