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![]() 中国という国は非常に難しい。 実態が伴うかどうかはべつにして、大国としてのプライドを維持しなければ、国家が持たないのが実情だ。 胡錦濤政権は非常に難しいかじ取りをなんとかこなしているという感じだ。 日本にとって、中国情勢はまったく他人事ではない。 アメリカも対中関係に重きを置いていると言われているが、まるで立場が違う。 アメリカにとっては、所詮カネの問題であって、それ以上でもそれ以下でもない。 日本から見れば、中国が暴走する大国になるのも、群雄割拠の時代に逆戻りするのも、国家の根幹を揺るがしかねない大問題なのである。 じゃあ、どうするべきなのか。 要するに、中国が安定して落ち着いた大国としてアジアの一極になるように誘導することであって、日本がその後ろ盾としてうまくコントロールすることが重要なのだ。 やり方も目的もまったく違うが、アメリカに対するイギリスの立場である。 その点を大変よく理解しているのが小沢一郎だろう。 600人もの朝貢団を率いて訪中し、中国のプライドをくすぐりながら、完全に懐に入り込んでしまったのだ。 これを受け入れたその瞬間から、日本は中国にとっての同盟国の立場になったも等しい。 だからこそ、なかなか言えなかったことも言えるようになる。 小沢一郎は「専守防衛の原則の下で国防政策を進めてほしい。日本でも中国脅威論の下で防衛力強化の意見が根強くあり、その点を頭に入れてほしい」とまで中国に対して言っているのである。 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091211ATFS1101A11122009.html これまでの日中というのは、表向き、お互いが警戒し合う間柄だった。 だからこそ、日本が中国に対して「軍拡は脅威だ!」と言ったところで、あっちは聞く耳を持たないどころか「日本のような侵略国家がなにを言うか!」と、いやでも怒らなければ国民が納得しない状態だったわけだ。 これは、アメリカがゴチャゴチャ言ってる件を、中国メディアが完全に無視するのと同じ構造である。 だが、このように懐に入ってしまえば「(同盟国なのに)専守防衛以外の軍備を整えるのはおかしいだろ?」と気さくに言えてしまうわけである。 おまけに、もとより中国は「我が国は戦争はしない」と言ってるのだから、この言葉にも非常に効果があるわけだ(まあ、いろいろ手癖が悪いのは事実だがね)。 そういう意味で考えると、日本の媚米政治家ってのはほんとに愚かだったってことがわかるわけだ。 遠くから中国脅威論をぶち上げててもまるで効果がないばかりか、かえって中国政府はかたくなになるよりなかったわけである。 もちろん、防衛利権やらなんやらのために、狙ってやってた連中も数多くいるわけだ。 中曽根以降の連中なんて、そんなのばかりだしな。 で、前にちょっとコメントで書いたことがあるのだが、実はそういう連中も、中国と仲が悪かったかと言えば、意外にもそうではない。 日本企業が多数進出したのは、上海閥が台頭した江沢民政権、つまりは反日に力を入れていた時代であり、なおかつその中心は上海市とその近郊だった。 つまり、その連中は、日本と中国の政府を引き離し、同時にお互いの利権で結びついていたのである。 余談だが、欧米の企業が多数、ウイグルなどの民族紛争地域に入っているのも有名な話だ。 中国人のなかでも、とくに北京や広東の人間は、上海閥が日本企業利権をひとりじめにするために、反日をやってるんじゃないかと愚痴をこぼしていたなんて話もある。 もちろん、それは正確じゃないが、そう言いたくなるのもよくわかる。 日本側の立場で言えば、一部の中国人とよろしくやりながら中国脅威論を振りかざすヤツらのために、しなくてもいい心配をしながら、国益を毀損させていたということになるわけで、日本人全体の利権という考え方からすれば百害あって一利なしだったってことだ。 よって、いまの小沢路線は正しいし、ものすごく戦略的であって、まさにこれが政治というお手本である。 そこに新人議員を多数連れて行ったのも正解だろう。 こういう経験を通して、将来、日本をまともに舵取りできる政治家を育てていこうという小沢の意志が見て取れる。 で、言うまでもないが、これを歓迎していないのは、アメリカと媚米日本人はもちろんのこと、東アジアを混乱に巻き込もうとしているろくでもないヤツらである。 だからね、こっちも注意するべきだと思うね。 小沢、鳩山を引きずり下ろそうとしてもできなかったこともあって、さらに次の一手を打ってくる可能性が高い。 日本も中国もかなり狙われてると思うね。 人工地震や核テロなども決してありえないとは言えない。 そこまでじゃないとしても、中国のバブルは確実に狙われていると言えるんじゃないかな。 1週間くらい前、あの「アグネス・チャン」と大の仲良しであって「日本ユニセフ」臭プンプンのレコード・チャイナがこんなニュースを流している。 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=37719 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=37781 要するに、不動産がヤバいという話の一方で、中国人の不動産投資熱は冷めてないという話だ。 それは確かにそのとおり危険なのだが、ドバイの問題もあったことだし、今後は中国バブル崩壊憶測をどんどん出していくんじゃないかな。 まあ、そういうリスク要素は山ほどあるわけだが、いずれにしても、日中関係はいい方向に向かいそうな雰囲気である。 こうやってひとつひとつ問題を始末していくことが重要だろう。 飯山一郎先生がやっているような民間の件も含めて、今後も注目していきたい。 |
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200912130033 |
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