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国籍は「お洋服」とは違うのだ
パスポート

なにを隠そう、おいらは日本人だ。
このようにパスポートも持っている。
以前、東南アジア某所で「日本の偽造パスポートを買わないか?」と持ちかけられたことがあるのは事実だが、これはもちろん本物である。

ちなみに、出生における日本国籍取得者であるし、戸籍もちゃんと入ってるし、少なくとも4代さかのぼっても日本人だってことはわかっている。

なんかいいわけがましくなってきたな…(笑)。




さて、昨日の夜中に、ここの読者の人と「売国法案」に関する話をしていた。
それとかなり関係のある話をひとつ。

「外国人地方参政権」や「外国人住民基本法」の話を書いてきたが、実を言えばそれ以上に危険と思われるのが「重国籍」に関する話だ。
日本ではあまり馴染みのない話だと思うが、世界には複数の国籍を持っている人間が数多く存在するわけである。

ちなみに、日本では一部の例外を除いて、重国籍は認められていなかった。
たとえば、日本人と外国人の間に生まれた子供は、22歳まで二重国籍が認められる。
それまでに国籍の選択をしなければならないのが日本のルールであって、なんの手続きもしなければ、日本国籍を剥奪される、というのが建前だ。

実際には、手続き未了で剥奪されるケースは少ないようだね。
そりゃ、日本は血統主義なわけで、日本人の血が流れている子供から国籍を奪うというのは、さすがに日本の精神風土と合わないわけだ。

それはさておきとして、この重国籍を認めるかどうかという話がいま持ち上がっている。
主に民主党内にこれの推進派が多いようで、すでに衆参の法務委員会に請願が上がっているそうだ。

http://www.asyura2.com/09/gaikokujin01/msg/253.html

このなかに、推進者の理念が書いてある。
気になるのはこのへん。

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滞在が長期になると、社会保障を得るため、職業上の便宜のため、安心して暮らしていくため等の理由でその国の国籍を取得せざるを得ない状況が生まれるが、外国籍を取得すると、現行国籍法の下では日本国籍を失ってしまう。
(中略)
海外に何十年暮らしても心情的には日本人であり、家族のいる日本とのつながりがなくなることはない。日本国籍を失っている場合には、親の介護のために帰国するときでも外国人として入国しなければならない。状況の変化のために生活の場を日本に移す場合もある。そのような元日本人の数が増えており、日本国籍を放棄する理由はない。

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で、具体的にどうしたいかと言えば、こういうことになる。

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一、国内に住む外国人への重国籍を容認すること。
二、国外に住む日本人への重国籍を容認すること。
三、重国籍を持つ子供たちに成人後もそれを容認すること。

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まず、理念について。
正直な感想を言う。
だからなんなんだ?

「海外で安心して暮らす」ことを選んだ時点で、すでに日本から心は離れているのだ。
つまり、その国のシステムを利用するために、その国に忠誠を誓ったわけであるから、日本に対して諸権利を求めることが間違っているのである。

100歩譲って、親の介護のため、という話はわからないでもない。
だが、それには、そのためのビザを発行すればいいことではないのか?
日本人として日本の親に会わなければならない理由はなにもないのだ。

生活の場を日本に戻すという話だって同様だ。
外国人としてでも、滞在許可を得ればなんの問題もない。
どうしても日本人に戻りたいなら、帰化申請すればいいのだ。

あのね、国籍ってのは「お洋服」じゃないのよ。
その時々で、好きな姿になれるって感覚で考えてもらうことが困る。
国に対して忠誠を誓い、国民としての権利を得る代わりに義務もまた負うものなのだ。

少なくとも、日本を裏切らないことが大事なんじゃないかとおいらは思うね。
両国の国益がぶつかったときに、さて二重国籍の人はどうするのだろう?
ましてや、海外に居を構えている人はどういう行動をとるんだ?

というわけで、こんな浅はかな理由で重国籍なんてものは認められない。
日本人でありながら、日本に心のない人間を量産するだけのことだ。

で、具体的にやりたいと思っていることについて目を向けてみよう。
一と二に関しては、上述したのとまったく同じ理由で問題外だ。

三に関しては、まだわからないでもない。
22歳という年齢で、どっちがいいか決めろと言ってもそりゃ難しいだろう。
でも、どこかで自分の国籍は決めるべきだ。
せいぜい、自分の生き方が決まっているだろう30歳くらいまでにはそうしなければなるまい。

よって、この重国籍に関する件は、せいぜい三について論議すればいいことであり、残りについては断固反対である。
寝言は寝てから…できれば永眠してから言ってくれ。

さて、この重国籍だが、世界的には拡大しているという話がある。
だが、日本には日本のやり方があるのだ。
そんなことを気にするほうがどうかしている。

こんなことは言いたくないが、重国籍を認めている国ってのは、移民を歓迎していた国とか、逆に国民が流出していた国の話だろ?
日本はそもそも移民にアレルギーがある国だし、そのハードルを下げるのにはおいらは反対だ。

言っておくが、外国人排斥主義ではまったくない。
べつに外国人として日本にやって来るのは構わないし歓迎するが、日本のことを決めるのは日本人と日本に忠誠を誓った日本単一国籍を持つ帰化人だけでなければおかしいという、ごくごく当たり前の話をしているだけだ。

なぜなら、日本に限った話ではないが、日本という国はずっと海外の人脈やら圧力やらに自由に動かされてきた過去があるからに決まってる。
余計な勢力が日本に口出しするのを防ぐのが重要なのだ。
だから、これだけは絶対に認めない。

ところで、これに関して、なにやら在日がどうこうと騒いでいるヤツらが大勢いるが、それについてもいかがなものかと思うね。
外国人地方参政権の話題が盛り上がったときにも言われていたのだが、この重国籍がらみの話でさらにそれが過熱しているようだ。
なんでも「2012年在日韓国人に徴兵義務強制、拒否すれば財産没収」という話がネットのあちこちで広がっている。

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2012年にこれが成立すれば在日は兵役こなすか、大金納めるかしかなくなる
しかもそれをしたら日本での永住資格は消えてなくなる
その前に日本を自分達のものにして法律を捻じ曲げて
永住資格を無理矢理維持する必要があったんだね。それが民主党の正体

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兵役検査を拒否したら、公務執行妨害で逮捕状を出し、日韓犯罪人引渡し条約に基づいてお縄にし、おまけに親日法によって財産没収するというシナリオらしい。
それを拒否するために無理やり外国人地方参政権を…という話は、所詮地方の話だし、人数からしてただのお笑いでしかないわけだが、重国籍となれば確かに事情は違うかもな(日本国籍を持ってれば、引渡し条約の適用外になるのは事実)。

でもさ、これってどう考えても絵に書いた餅だよ。
だいたい、いまの在日の人って、韓国語しゃべれない人ばかりだし、兵役なんぞにつけたところで手間がかかるだけだ。
財産没収が目当てだとしてもさ、海外にある資産を没収するのって、そんな簡単なことじゃないのだけどな。

それだけじゃない。
非常におかしな話として、韓国の李明博自身が、日本に対して在日韓国人の地方参政権を求めていたわけじゃないか。
韓国の思惑が、兵役強制や財産没収にあるのだとすれば、なにゆえ日本における在日韓国人の権利拡大を狙うのかわからない。

重国籍に関する話も似たようなものだ。
最近、韓国は重国籍を許可することにした(あまりにも国を捨てるヤツが多いからって話もあるが…)。
ということは、日本さえ認めれば、韓国籍と同時に日本国籍を持てるようになったということであり、あくまでも日本の決断によるわけだが、在日韓国人が日本国籍を取得しやすいように仕向けているわけだ。

というわけで、いまの韓国は、むしろ兵役強制も財産没収もやりづらくする方向に動いているわけだ。
まるでつじつまが合わない。

これはたぶん、そういうことじゃない。
ご存知の通り、李明博は大阪生まれの元在日だ。
彼の狙いは、むしろ数十年に渡って引っ張り続けた在日問題の解決ではないかと思うけどね。

要するに、韓国人としての義務を在外国民に求めることによって、さっさと国籍を選べと脅してるんだと思うね。
それに同調する形で、小沢一郎あたりがさまざまな同化政策を進めていくという、いわば日韓の共同作戦と見るべきだ。
それ自体は、やり方さえ間違えなければ、正しい方向であると思う。
前にも書いたように、あくまでも日本生まれかつ出生における韓国籍を所有する在日韓国人に限定し、10年程度の時限立法によって、誓約つきの選挙人登録による地方参政権と帰化推進策を進めていけばいいと思っているし、幅広い運用については明確に反対の立場だ。

だいたい、こんな状態になっちまったら、二重国籍にする意味がまるでない。
逆に、二重国籍になったら、兵役拒否のこともあるわけで、二度と韓国に行けなくなるんじゃないか?
入国時に逮捕されたとしても、韓国人でもあるわけだから、日本政府に泣きついたところでもちろん相手にしてもらえないのは言うまでもない。

だったら、素直に日本国籍を取得し、日本人として韓国に行き来するほうがメリットがある。
もしくは、韓国人であり続けることを望むのであれば、韓国人としての義務を果たせばいいのだ。

時間的な問題もあるだろうね。
そもそも、重国籍だろうとなんだろうと、日本国籍の獲得はそんなに楽な話でもないし、えらい時間がかかる。
その上、この重国籍の話自体、いまのところ請願でしかないわけで、最短でこれが成立したとしても施行されるのは数年先だ。
外国人地方参政権にしたって、日本国民の強烈な反対があったし、亀井大臣のような声のでかい慎重派もいるのだから、そう簡単にいくわけもない。
2012年までにすべてがクリアになっているなんてことはどう考えてもありえないわけだ。

というふうに考えると、在日の圧力だという話もまるでうなずけないのだ。
ほかの理由があるのなら、ぜひとも教えてもらいたいと思う。
おいらはなにもかも知ってるわけではないのでね。

まあ、それはどうでもいいや。
とりあえず言えることは、いかなる背景があろうと重国籍に関してはおいらは反対であるし、これからもガンガン書いていきたいと思う。

で、こんなときこそ、注目すべきは小沢一郎だ。
議員立法は許さずの方針なのだから、これが議題に上がるということは、イコール小沢一郎に抗議すればいいのである。
とにかく、みんなで見張っていこうじゃないか。

ちなみに、見張るべき場所はここね。

http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_seigan.htm(衆議院)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/current/seigan.htm(参議院)


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200912051237
<<こりゃ韓国も大変な荷物を抱えることになるな… | やっぱり、毎日がけっぷち | あれっ、日本はどこだ?(笑)>>
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