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すげえな、こんなサービスあったんか(笑)

あたくしはいろんな商売やってるわけだが、基本的には出版業界の底辺も底辺、炊飯釜で言えばおこげみたいに張りついてるヤツだ。
このブログでは、関わっている仕事や正体はほとんど明かしてないし、今後もそのつもりはない(わかる人にはわかっているようだけど(笑))。

そんなわけで、たまにはこっちの業界の話をしようではないか。

ていうか、ちょうど「コルシカ」なるオンラインでの雑誌スキャン業者のネタを見かけたので、それに関する話だ。
なんでも、サービス開始2日目にして、一部のサービスが中止になったらしい。

http://www.corseka.jp/
http://getnews.jp/archives/33212

なにやらうまいこと考えるもんだね。
建前では、雑誌を買ってスキャンするのを代行するサービスであるらしい。
その雑誌自体はちゃんと購入しているので、送料を寄越せばちゃんと現物を送付するとも言っている。

でもさ、現物は30日間しか送らないとか載ってるし、ちゃんと売れた数だけ雑誌を買っているとも思えないけどね。
グーグルがやってる書籍コピーサービスとやってることは変わらんよ。
少なくとも、これらのことをやるなら、発行権者と共同でやるのが筋だと思うけどね。

いっそ、出版社がこういうサービスを始めりゃいいじゃないかって意見もある。
残念だけどそれは無理だけどな。

ネットゲリラさんのところにこんな指摘があった。

http://shadow-city.blogzine.jp/net/2009/10/post_0801.html

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大手取次会社は大手出版社が株主になっているし、弱小出版社は印刷屋とか製版屋とか紙屋とかが株主だし、レガシーメディア企業が出版牛耳っているわけで、デジタル化なんか、進むわけがないですね。つうか、出版業界というのは意外に裾野が広いわけです。コンテンツの作成者に1割しか還元されないというのも、その「流通」過程に携わっている人間が多いからですね。なので、コンテンツ販売がデジタルに移行すると、確かに便利にはなるんだが、各種業界で失業者が大量に出ますw

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以上は歴然たる事実。
で、加えて、次のようなとんでもない現実がある。

取次は大手出版社の事実上の銀行になっているんだな。
雑誌でも書籍でも文庫でもデアゴスティーニ風(笑)でもなんでもいいわけだが、取次にどかどか本を流せば、すぐにカネができる(あくまで大手だけの特権ね)。
返本分はカネを返さなきゃいかんのだが、それも次に入ってくるカネで相殺できるわけだ。

だから、アホみたいに出版物の点数が増えるわけで、本屋のスタッフが毎日のようにやってくる山のような段ボールを前に格闘してるのも、これが原因なわけ。

デジタル化を進めて、売れた分だけカネが入ってくるシステムなんぞ作っても、大手出版社はもたない(財団のカネがあるようなところはべつだがね)。
取次という、いまとなっちゃ制度疲労を起こしているものをぶち壊しても結果は同じ。
もはや、出版業界は危篤状態なわけだ。

前にも書いたことがあるが、それでも紙媒体ってものがなくなるとはおいらは思わないし、正直、便所紙にもならんようなものばかりが流通しているこの状態に嫌気がさしているので、一度豪快に吹っ飛んでくれたほうがいいと思っているわけだ。

そりゃそうと、おいらは単なるスキャンってものもどうかと思うんだよね。
雑誌に限らず紙媒体ってのは、その装丁からカラーリング、書体、紙の種類や加工、綴じかたやノンブルやショルダーに至るまで、すべてが合わさって初めて商品になるものだ。

そういう考え方は古いと言われるかもしれないけどさ、少なくとも紙で見るものと画面で見るものはデザインにしたって機能にしたって別物だと思わない?
どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、違うものなのだ。

だから、どうしてもデジタル化というものを進めようと思うなら、雑誌もウェブの形式にしなくちゃ意味がないと思うわけだ。

ところが、いまはこのとおり、誰もがネットでさまざまな配信を行なえる時代だ。
ブログは日記の派生と言われるが、ちゃんと作り込んでいるところを見ると、まるで専門誌のような情報の充実ぶり。
データの検索もできるし、一部有料もあるけど、原則はタダだ。
雑誌をネットの世界に持ってきたところで、まるで勝負になるとは思えない。
よほどのものがない限り。

だったら、雑誌は雑誌で、あくまでも従来の紙媒体として、細々やっていくほうがいい。
多くを望まず、その本を愛してくれる人に対して、誠意を持って仕事するしかない。
ていうか、おいらはそうするし、いま関わっている仕事とはまったくべつの「自分の好きなようにやれる出版社」を作ろうというちっちゃな野望もいまだ健在だ。

こんなことを言ったら多くの関係者に怒られるかもしれないが、出版なんて、発行人だろうが、編集者だろうが、ライターだろうが、デザイナーだろうが、結局「趣味」でしかないと思うし、それでいい。
ちっともエラくもカッコよくもないし、羨望されるようなものでもない。
それでも好きなヤツだけがやればいいし、おいらはそうする。

というわけで、基本路線としては、生きていくための仕事はもちろんするが、自分の好きなことや気に入ったこと、興味を持ったことだけしかやりたくないし、やらない。
せいぜい、そのために必要と思われることしか手を出す気はない。
おいらはそういう自己中心的かつ遊牧民的な人間であるし、批判を受けようがなんだろうがまったく気にしないずぶといヤツであるわけだ。

そもそも、生きていくという意味で言えば、畑を耕すなりしなけりゃヤバい時代になってきたと、本気で思ってるしな。

そりゃそうと、こういう「コンテンツを利用した搾取サービス」みたいなのって、なんか「中国的思考」のように思えてならないんだよね。
というのは、前に書いたことがあったけど、違法コピーDVDのボックスみたいなのを見つけて価格を聞いたところ、それにいくらという値段がついているわけじゃなくて、入っているDVDの枚数を数えてたんだよね。
普通なら、中身からパッケージまですべてを商品として捉えて、その上で販売価格を考えると思うわけだ。
つまり、その中身がなんであり、どのようなコストと手間があったかなんて話はまったく関係なく(もちろん、違法コピーな上に、人件費も格安なのだから、そんなものはほとんどないだろう)、単純に「DVDメディア」としての価値しか考えてないってことだ。

それは必ずしも中国ばかりの話じゃなくて、日本の出版に限ったことでもないんだが、いまやあらゆる商品が「形としての価値」でしか考えられなくなっている気がする。

たぶん、経済の競争原理で言えばそれは正しいのだろう。
だが、それは逆にいえば、競争として必要な部分以外には一切投資しないという弊害を生み出す。
誰かほかの人間や企業にそれをやらせて、コストも対価もなしに格安の商品を売りまくり、労力をかけている人々をどんどん追い込んでいくヤツらが出てくるし、そういう思想が今回のコルシカにも見て取れるわけだ。
結果として、あらゆるものの進歩は止まるし、質だってどんどん落ちていく。

そんな世界が異常だと思うのは、おいらだけなのかね。

別窓 | 日本もがけっぷち | コメント:0 | トラックバック:0
200910110020
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