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と、言ったところでムダだろうね。
なぜなら、これは日本に対する温情あふれる警告なんぞではなく、誰かの私的利益に向けた単なる情報操作なんでね。 なんの話かといえば、最近ずっと海外のニュースで取り上げられている「日本の財政」と「日本国債」の問題である。 なんでも、日本はもはや「一線を越えてしまった」そうで、海外の投資家どもが「日本国債の空売り」に入ったというのである。 ![]() http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2145 最初に空売りというものを説明しておいたほうがいいだろう。 これは、誰かから債券を借りて売っぱらい、価格が下がったところで買い戻しすというもので、「差益」だけを狙った投資、いや投機手法だ。 債券の価値が下がるほうに賭けたギャンブルのようなものである。 つまり、日本の国債にこれが行なわれるということは、日本の国債価値が落ちると予想している連中がいるということであり、そういう動きがあるということは日本の国債ひいては財政問題が危険だとエコノミスト連中は言いたいわけだ。 これはまったく逆の見方をするべきだ。 外資の連中は、なんやかんやと理屈をつけて、「市場操作」と「政策誘導」を行なおうとしているのである。 市場操作ってのはすでに上で書いたように非常にわかりやすい。 空売りの差益を出して儲けようという魂胆であるし、さらに言えば、日本の金融機関などに対しても影響のあることなので、同じようなことができるわけだ。 で、政策誘導である。 これは、要するに現政権の経済政策をコントロールする行為だ。 これ以上の国債発行を止めさせ、徹底した緊縮財政をしかせようという魂胆である。 売国マスコミとそれに踊らされた国民世論からすると、すでにそのワナにはまっている感じはある。 言ってみれば、これは日本に対する攻撃なのだ。 日本の財政に問題があるかのようにぶちあげて、日本人の手で日本を破壊させようという情報戦の最中なのである。 日本の国債にしろ財政にしろ、そんなもんがなんにも問題ないことはずっと書いてきたとおりだ。 日本のことをゴチャゴチャいうよりも、アメリカやらイギリスやらの燦々たる状態をどうにかしてくれよ。 国債の引き受け手は海外ばかりだったし、最近では中央銀行が中心である。 ご存知のとおり、日銀はほとんど国債を買っていない。 それでもいまのところ9割以上の国債を国内でまかなっているわけだ。 しかも、このデフレ状態で銀行からカネが動こうとしない状態が続いているわけで、モラトリアムについて書いたときにも触れたが、日本はカネなんぞどうにでもできるのである。 まだやってないだけで、これからいくらでも打つ手があるのだ。 テレビと新聞だけ見てると、世界が「日本イラネ」の大合唱をしているように思えるかもしれないが、こうやって手を替え品を替え日本にちょっかい出してきている連中がいるわけで、裏事情はだいぶ違う。 むしろ、どうしても潰れない日本をなんとしても叩き潰そうと連中が必死になっているような気がするな。 そんななか、亀井静香という「CIAによる暗殺」さえも口にする「命知らずの愛国者」が奇跡の復活を遂げ、日本の金融行政を掌握するようになったわけだから、連中としては気が気でないのだろう。 さて、その亀井大臣だが、補正予算について「国民にとって必要と思われるものはすべて予算をつける」と発言している。 2兆7000億円というその金額についても「足りるわけがない」と堂々と公言し、10兆円以上の大型景気対策を提唱している。 これ以上コメントは必要ないと思うが、いまの国債がらみの話は、亀井大臣の動きを縛るためにあるようなものだ。 こういうニュースの裏側に敏感にならないと、正しいことを支持しているように思わされつつ、国を破壊する行為に加担することになりかねないという、非常にわかりやすい例である。 なんにしても言えることは、他人なんかそうやすやすと信用しちゃならないってことだ。 とくに、投資家なんて連中は、人からかすめ取ることばかり考えているヤツらだし、ましてや外国人投資家なんてのはすべてを疑ってかかるくらいの態度で接するのが正しいだろう。 |
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200911181002 |
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