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18歳成人という概念について思うこと…日本の子供は幸せなのだろうか…

いま、日本では成人年齢を20歳から18歳にするかどうかで騒いでいると聞く。
ちなみに、おいらがいまいる香港では18歳が成人年齢で、酒もタバコも同時に解禁される。

正直なところ、法的に成人年齢が18であっても20であっても、大した問題ではない。
いままで通り20歳にしておいてもいいと思うし、18歳にしてもいいとは思う。
あたくしがここで述べたいのはそれ以前の問題だ。

世界に目を向けてみよう。
奇麗ごとを抜きにして率直に述べれば、子供というのは最大の弱者であって無能力者である。
日本だったらなにも考えずにのんきに遊びまわっているだろう幼少時から、いやというほど社会の現実を知らされ、自分の立たされている立場を感じさせられる。
そして、彼らは思うのだ「早く大人になりたい」、いや「早く大人にならなければ」と。

日本ではまったく逆である。
いつまでも子供のままでいたいと思うほど、日本は子供に対して甘い社会だ。
アジア全般、どこにいっても子供は大事にするが、それと子供が子供のままで幸福でいられるというのとはまったくべつの意味である。

18歳になったら、20歳になったら自動的に大人になる、というレベルのものではない。
逆に言えば、そうした一定年齢に向けて、どのように将来の大人たちを作り上げていくかということが重要なのではないかと思う。
いまの日本に欠けているのは、そういう教育の指針ではないだろうか。

これはおいら自身の個人的考えだが、日本では、社会に出たとたん、果たすべき責任やら義務やらが突然降りかかり、どう対処していいのかわからない若者が多いんじゃないかと思う。
彼らにとって、その直前まで社会というものが幻のように見えていたんじゃないかと思うほどだ。
正直言って、かわいそうだと思う。
幼少の頃から受験戦争に出され、それで将来のなにもかもを手に入れたかのように感じていたにも関わらず、目の前には突然社会の現実が立ちはだかる。
それからドロップアウトしたなら(もしくは教育に興味のない人が親ならば)ゆとり教育のような愚民化政策としか思えない環境ですっかり骨抜きにされる。

また、教育現場も悲惨なものである。
わいせつ行為を働くようなろくでもないヤツも確かにいるが、それが教師のすべてではあるまい。
彼らのサラリーマン化が言われて久しいが、自分がその立場に立ったなら、おそらく同じように振る舞うと思う。
なぜなら、いまの制度では、教師はサラリーマン化するしか自分の身を守る方法がないからだ。
いまの子供たちは、教師が弱い立場にいることを知っている。
叱り飛ばしたりしようものなら親が飛んでくるし、場合によってはあることないこと告げ口されて大変な目に遭うだろう。
体罰を食らわせたら教育委員会とマスコミ、ヘタすりゃ弁護士も連なってやってくる。
これで正しいことができるだろうか?
医者が医療訴訟になるのを恐れて、死亡率の高そうな患者を受け入れ拒否するという本末転倒な話もあるが、教育現場だって似たようなものじゃないだろうか。

子供の時分、あたくしはろくでなしもいいところだったので、先生方には本当に迷惑をかけたと思う。
殴られたことだって1度や2度じゃない。
家にやって来て説教されたのも何度もあった(さらにオヤジにも殴られた)。
考えてみれば、本当にすごい仕事をしてたんだなと思う。
昔「教師は仕事じゃなくて、生き方だ」と言っていた先生がいたが100%同意だ。
こんなこと、狂ってるほどの情熱がなかったら、絶対にできるわけがない。

そうして、おいらは大人になった。
たぶん、先生たちに大人にしてもらったのだ。
世界の現実から考えれば、まだまだ甘いとは思うが、その頃の日本はやるべきことをやっていたと素直に評価しているし、感謝している。

こういった現実にまったく目を向けることなく(むしろ、愚民化を促進したいかのように)成人年齢がどうこうという話は間違ってると断言できる。

おそらくは子供の早熟化と少年法がらみの話なのだろう。
だからといって、単純に子供に与えられた特権(と言ってしまうが)を早めに奪い取ればいいということではない。
少年犯罪の凶悪化が叫ばれているが、おおよそマスコミが騒いでいることと実態はかけ離れている。

第一、少年犯罪は、少子化のことを計算に入れてもまだ減少しているのだ(統計はグーグルで捜せば出てくるはず)。
この時点で、マスコミが妙な煽動をしていることはハッキリする。

凶悪化についても同様である。
むしろ、凶悪な少年犯罪が多かったのは戦後の話だ。
ただ、取り返しのつかない犯罪に対して、厳罰を処するべきという考えにだけは同意する。
それだけは絶対にやらなくてはならない。

そして、もうひとつやってほしいのは、情報の公開である…と言うと、被害者感情の話になるようだが、実は違う。
マスコミが大騒ぎしていた事件には、冷静に調べてみるとまったく違う展開のものが数多くあるのだ。
最大の例は「酒鬼薔薇聖斗」事件だ。
調べれば調べるほど、逮捕された少年Aは冤罪だったという確信が深まっている。
そのとき、弁護士のひとりは「成人していたなら、法廷で無罪を争うところだ」と言ったそうだ。
この言葉の裏に隠されたものを考えると、震えが止まらなくなる。

この酒鬼薔薇聖斗をヒーローに祭り上げて、実際に犯行に手を染めた少年もいるのだ。
そう考えると、マスコミや警察のやったことはとても捨て置けることではないのである。
彼らこそが、少年の凶悪化の世論を煽り、人々から冷静な考えを奪い取り、そうして今回のように都合よく法律を変えているのだ。
この現実を考えると、非常に怖い。

成人年齢18歳なんてどうでもいい。
それよりも、こういった日本の暗部と、子供たちが立たされている立場について考えることこそ、本当に重要なことではないかと思うのだ。

別窓 | 日本もがけっぷち | コメント:0 | トラックバック:0
200803042045
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