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ほとんど現実逃避なれど…ライターやっててよかったと思う瞬間もときにはあるって話…

おいらの得意ジャンルのなかには野球ネタがある。
なんせ、東京生まれのくせに幼少の頃からの熱烈な阪神ファン。
真弓の応援歌がディズニーだってことも後から知ったクチである。

正直なところ、このところの阪神球団の振る舞いは首を傾げることが多いが、それでもわりと静かに応援している。
2003年のときは本当に燃えたけどなあ…。

そんな野球好きがいまだ生活に役立っているのだから、非常にありがたい話だ。

もう1年近く前のことになるのだけど、宝島社の野球ムックで書かせてもらったとき、あるブログでほめてもらったことがあった。
こういうのって、書いている人間にとっては本当に嬉しいものなのだ。

というわけで、勝手にそれを引用してみよう。
え? やばいって?
いや、向こうもおいらの原稿を引用しているくらいだから、持ちつ持たれつなんじゃないかな(笑)。

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先日、またぞろタイトルに惹かれて
別冊宝島の「プロ野球「ダーティ・ヒーロー」列伝」を
買ってしまいました。

まぁ別宝のムックなので、知っていることも多いのですが
なかなか読み応えがあって、楽しい一冊でした。

(でも、こちらでだした新撰組本の1ページコラムで
芹沢鴨が、すっかりフライデーの清原調にされた文
「ワイや、新撰組の芹沢や」って感じではじまって
以上芹沢鴨調でおとどけしました。でシメる。
が未だにツボなのですが)

中でも、以下の****さんが書かれた
「甲子園のダーティ・ヒーローになった明徳義塾高校ナイン」
というコラムが秀逸でしたので
一部を抜粋して紹介します。

「第4打席、二死ランナーなし。明徳義塾の河野和洋投手は四球外に外した。ブーイングに包まれる甲子園。それまでの打席、松井は一度も勝負をしてもらえなかった。そして、9回にまわってきた最終打席。キャッチャーがベースの外に構えると、スタンドの暴発が始まった。「勝負しろ!」という罵声。投げ込まれる空き缶やメガホン。それは、ここで阪神対巨人の遺恨試合が行われているかのような、もしくはそれ以上とも言える異様な雰囲気であった。
 結果、明徳義塾は3対2で逃げ勝ったが、世間の反応は厳しいものだった。
「高校野球は教育の一環であり、勝つことだけにこだわりすぎるのはいかがなものか」
 その大勢を占めた意見がこれである。教育の一環だからこそ、たとえ負けても真っ向から勝負すべきだ、ということだろう。結果、明徳義塾はすっかりダーティ・ヒーローとなってしまったわけである。
 だが、その議論は噴飯ものだ。野球はチーム同士の真剣勝負である。それが高校生であろうと教育であろうと関係のないことだ。
 それに見ている側に教育なんて意識があったのかと言いたい。少なくとも、スタンドからものを投げ込んだり、明徳義塾ナインに対して嫌がらせの電話や投書を送りつけるような人間が教育を論じる資格なんてない。

(中略)

 野球の名門校と呼ばれている学校は、野手の獲得や設備、監督やコーチなどに莫大な投資をしている。学校経営者がなんの見返りもなしにそれをおこなっているわけではない。学校の宣伝なり、自身の名誉欲なり、それぞれの目的のために金をつぎこんでいるのだから。
 そして、裏には朝日、毎日というマスメディアの利権が横たわり、NHKという化け物から供出される莫大なマネーが動く。誰が考えたって、れっきとした営利行為だ。これを教育の一環とよぶなんて笑わせる。
 明徳義塾はなにも非難されるようなことはしていない。堂々と戦って勝利したのだ。褒められこそすれ、けなされるいわれはない。
 素直になればいいのだ。みんな、松井が打つところを見たかった。それなのに、「脇役」であるこのピッチャーが勝負しないから怒ったんだと。要するに、松井のバッティングが見られなかったから、甲子園へ行って損したってことだ。まどろっこしいことを言うよりも、これくらい素直なほうがわかりやすい。
 事件とも言うべきこの5敬遠は、我々に大事なことを教えてくれた。もはや、高野連がどんなに取り繕おうとも、高校野球が立派な興行であるという事実だ。さらにつけ加えれば、高野連は球児たちの宿泊施設の認定から、出場資格の扱い、ドラフト制度に至るまで、規制で縛り付け、既得権益の温床ともいうべき団体になっている。高校野球がかわった以上、彼らも変わるべきなのだ。   (後略)」

少々長い引用でしたが
昨今取りざたされている問題の
もやもやをはらしてくれるような気がしませんか。

興味をもちれましたら
是非全文を読んでほしいですね。

高校生を取りまく問題としては
高校駅伝の1区に留学生が走ることが出来なくなったことも
要因の一つに、テレビの視聴率との関係があるようですし
西武の今回の問題についての裁定も
コミッショナー自身はモノイイこそは
法曹界云々を持ち出したりと、
大層厳しいのですが
それほど厳しくない。

ただ、それは
これ以上厳しくすると、
他の球団にも問題が波及するからということで
その他の球団のなかでも、筆頭といえるのが、
コミッショナー氏と懇意にしている(というか傀儡?)
某チームである。という
陰謀史観論者みたいなことまで
思ってしまうのですよ。

いよいよ僕らが、メディアを監視する
情報に対するリテラシー能力が
ますます、大切になってきますね。

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これを書いてくださった方は、まさかそのライター本人が「陰謀史観論者」であることまでは知らないと思うけどね。
いや、本当にどうもでした。
こっそりお礼申し上げます。

ただ、反省することもある。
正直言って、冗長な文章だったなと思うんだよね。
文章ってやつは完璧なものが存在しないので(ある意味、三島由紀夫の文章が完璧だってことは同意する)常に上を目指して努力しないといけませんな。

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200802272034
うぐぁっ! と、叫びたい瞬間があるのも、底辺ライターであるからというわけで…

今日もまたエロ本話でも書こうかなと思っていたのだが、底辺ライターらしいエピソードがタイムリーに飛び込んできたので、この話でも書こう。
本当に酷い話なのだ。
ただ、おいら個人としては、むしろよかったと思うこともあるので、相手を恨んでいるわけではないことを先に伝えておこう。
逆にいえば、こんな状況を楽しめるような人間でもなければ、この世界ではやっていけないということだ。

ライターになりたい、編集者になりたいと思っている人…悪いことは言わないからこれを読んでから考えたほうがいい。
大手出版社に入れる優秀な人はべつだろうけど、中堅以下は、あたくしのような底辺を含めて似たような状態にある。

さて、いま、おいらは日本のある単行本の原稿を書いている(同時にムックと雑誌の原稿と、出版社に出す企画書も抱えているが、それはとりあえず置いておく)。
発売は5月初旬の予定で、〆切は3月15日だ(実際には土曜日だから17日でもかまわんと思うが、まあ目安だな)。

もともとの話では、誰かが書いていた原稿を軽くリライト(つまり誰かが投げた?)し、追加でいくつかネタを足せばいいということだった。
そのために、印税率も*%とか、とんでもないことを言われたが、楽な仕事だからまあいいべって感じに思っていた(念のために言っておくが、手抜きで粗製濫造しようという考えはまるでないからね)。

印税率はともかくとして、なかなかナイスな話もあったのだ。
書籍や文庫、ムックの扱いではなく、コンビニ向けの廉価本であるという。
一見、条件が悪いように聞こえるかもしれないが、実は部数がまったく違うのだ。
おいらたち出版業界の人間からすれば大変微妙なのだが、コンビニ本は売れる。
そして、流通にまわす手数料が高いこともあって、出版社もまとまった部数で勝負しようとする。
なんと、最低でも3万部は刷るというのだ!

ハリーポッターのような化け物本の数字を見慣れている読者の方々は、大した数字じゃないと思うに違いない。
だが、いままでにおいらが書いた単行本で一番売れた(刷った)のは、増刷がかかったものでもわずか1万1000部(文庫)。
印税率が低くても、儲けはこの本のほうが大きいのだ。
この本を書けば、中国で楽々半年…いや、1年暮らせるのである。

もっとも、最初に楽だと聞いていた仕事が、本当に楽に終わった試しはない。
この本でも同様だ。

最初はわりとお堅い感じの本になる予定だった。
それが、向こうの編集者と話しているうちに、だんだん芸能方面に近い本の企画へと変わっていく。
これを聞けばだいたい想像がつくだろう。
ジャンルがまったくべつの本になるってことは、要するに、最初から書き直すのも同じだってことだ。

そもそも、おいらはあまり芸能ネタは好きじゃない。
ほとんどテレビも見ない人間だ。
数年前だったかな…日本で一番テレビを見ないくせに、おそらく日本で一番忙しかっただろう女子アナライター(もっとも、名前を出して書いてなかったけど)として君臨していたのは…。
滝川クリステルさん、中野美奈子さん、西尾由佳理さんあたりには、とてもじゃないけど顔向けできない(する機会もないだろうけど)。

例によって話がそれたが、とにかく書き直しとなってしまった以上は仕方がない。
こちとらプロでございますのでね。
どんな文章だって、読者のためになら書かせていただきましょう!

向こうからテイストに関する注文を聞いた。
ライターはこれに忠実に仕事をしなければならない(その上で自分の色も出さねばならない)。
2月25日までにすべての章立て、ネタを決め、ある程度のサンプル原稿を作ることが要求された。
ちなみに頼まれたのはその数日前だった気がする(それができなきゃ干されるまで)。

今日、それに関する返答があったというわけだ。
はっきり申し上げて、普通の人なら頭真っ白になるか、暴れるかするんじゃないかと思う内容の電話だった。

まず、この内容について、営業と相談したという話が切り出された。
出版社において、営業はかなりの地位を占めている。
タイトル、帯の文句のみならず、内容までもが営業によって左右されるのだ。
だが、この業界長いおいらは、すぐにいやーな予感がしたのである。

なぜにいまさら営業の話が出てくるんだ?
すでに営業と話し、テイストを決めて、その上でこっちにサンプル出すように言ってるんと違うのか?

予感は大当たりである。
早い話、芸能ネタ路線では競合が多い上に、その出版社の雰囲気にも合わないから、もっと堅い路線でいけと言うわけだ。
180度変わったものが、また180度まわってしまったと、まあ、そういうわけである。

しかも、これは詳しいことは書けないが、元原稿のネタはほとんど使えないってことになったのだ。
要するに、おいらは、これから新規に構成を考えて、すべて書き下ろさなければならなくなったと、まあ、そういうことである(印税率の話もごまかされっぱなし)。
もちろん、〆切は変わらない。
5月に出すことだけは確定なのである。

まだある。
さっき、コンビニ本の話をしたが、実はそれもまだ決まっていなかったようなのだ。
文庫にするか、廉価本にするか、まだ営業が迷っていると…。
初版3万部になるのか5000部になるのかまるでわからんということである。

さらに言わせてもらえば、最近、苦労してアマゾンで取り寄せた資料の本もほとんど役に立たなくなった。
その分、経費を寄越せなんて、もちろん言えるわけがない。
うぐぁっ!

とまあ、愚痴っぽく書いてしまったが、実のところを言えばさほど気にしていない。
こんなこと、いつものことなのだ。
いやあ、本当にとんでもない業界だわね。

それに、実は、お堅い路線で書かせてもらったほうがいいんじゃないかと、元編集者のあたくしは思っていた。
芸能やらなんやらを含めると、なんの本だかわからなくなるし、コンビニで売ろうが、本屋で売ろうが、確実に沈んでしまうと思う。
それだったら、ハッキリと読者の知的好奇心にターゲットを絞ったほうがいい。

だいたい、おいらの原稿を使ってもらえるのは、普遍的なことに見せかけつつ、業界でタブー扱いされていることも含めて、世の中の真実を匂わせることが得意だからと思っている。
あらゆるジャンルの原稿を広く浅く書くしかない現状には忸怩たる思いがあるが、それでも、自分の色だけは絶対に出すようにしている。
この世界、コネがすべてじゃないかと思っている人もいるようだけど、それは絶対に違う。
最初は仕事をもらえるかもしれないが、すぐに干されるはずだ。
その例として、元の原稿を軽く読んでみたが、とてもじゃないが素人もいいところだった。
これじゃ、読者に金を払わせるなんてできるはずがない…そんなふうに、あたくしのような底辺ライターですらため息をつくような内容だったのだから。
それでおいらのところに仕事がまわってくることになったのだろう。
たとえネタを流用したとしても、この原稿を書いたやつにはろくなギャラは支払われないはずだ。

まあ、そういうわけで、この本でのギャラがいくらになるのかわからないが、おいらは前向きにとらえているということだ。

そんなメチャクチャなと思うかもしれないが、これがこの世界の現実だ。
夢だけで出版業界に飛び込もうと思っている人、まずは冷静になることをお勧めする。
それでもやりたいという大バカ者(いい意味も含めて)は常にウェルカムだ。

今回はライターに特化した話をしたが、そのうち編集者にまつわる話もしたいと思っている。

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